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見よ、勇者は帰る [エトセトラ]

甲子園の高校野球といえば、夏の風物詩。グラウンドの熱戦ももちろんですが、
アルプススタンドの応援風景にもつい目がいきます。とりわけ炎天下で顔をまっ赤に
して汗をぬぐいながら演奏している吹奏楽部の生徒の必死の表情が印象的。

さて、吹奏楽は、甲子園での応援のように、志気を高め、味方を鼓舞し、勝利を
目指して激励するための演出効果としては絶大です。
そもそも吹奏楽は、オスマン=トルコ帝国の軍楽隊の影響を受けてヨーロッパで
発展したもの。では、吹奏楽が日本で初めて演奏されたのはいつか?

横田庄一郎著『西郷隆盛惜別譜』によれば、日本と西洋音楽との最初の出会いは、
1549年に来日したフランシスコ=ザビエル以後のキリスト教布教と南蛮貿易の時代
であり、2度目の出会いは、幕末の黒船来航の時期であった、ということです。
ペリー来航に先立って、1844年にオランダ国王が開国を促す親書を幕府に
もたらしましたが、この時に長崎に到着した使節団が軍楽隊を先頭に行進したという
記録があるとか。その後同じく国書を携えたアメリカのペリーも、ロシアのプチャーチンも
上陸の際には軍楽隊の演奏に続いての行進しました。

ペリー来航から20数年後、軍楽隊の演奏は日本人(薩摩藩の若者たち)の手に
よってなされるようになりました。

1877(明治10)年9月23日の夜、日本最後の国内戦争となった西南戦争最後の局面。
政府軍の軍楽隊は、城山に立てこもる、かつての維新の最大の功労者・西郷隆盛に対して、
惜別の曲を演奏したという記録。果たしてその曲は何だったのか・・・・・?
この劇的なドラマとそこに隠された謎を追ってゆくのが、『西郷隆盛惜別譜』です。

西郷隆盛 惜別譜

西郷隆盛 惜別譜

  • 作者: 横田 庄一郎
  • 出版社/メーカー: 朔北社
  • 発売日: 2004/03
  • メディア: 単行本


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