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ペンライトと鐘の音 [リポート]

もう2か月以上も前の話・・・。

公開当初は、職員室でも教室でも話題になっていた『ダ・ヴィンチ・コード』

昨年職場の同僚から単行本を借りて読み終えていた私も、映画には
興味津々。原作を読んでいる時から、「これは映画になることを意識して
いるな~」と思わずニンマリしていたことを思い出す。

そしてさらに興味をかき立てたのが、前売り券購入者にもれなく
プレゼントされるという「モナ=リザ・ペンライト」の存在。
この謎のアイテムを入手しようと、我が家の収集家が奔走。インターネットで
前売り券をゲットしたものの、残念ながらペンライトは・・・。

しかし、その翌日、失意の私にまるで天からの贈り物!
「先生、これ、うちに2つあるのでプレゼントしますよ」と本を貸してくれた同僚。
「あっ、ペンライトだっ!」
印刷室の電気を消し、スイッチを押し続けると、壁にモナ=リザの姿が
浮かび上がる。驚きの声に誘われて同僚が次から次へと見に来る始末。
まるで欲しかったおもちゃが手には入って、見せびらかして得意になっている
子どもだった、私。

イエスとキリスト教の授業では、自分の知識と教養のなさに辟易してしまいます。
たとえ信仰をもたなくても、世界史教師であるからには、イエスの生涯や聖書の物語を
格調高く生徒に話して聞かせたいものですが、どうも上手くいきません。
キリスト教は、世界史では避けては通れないものなのに、研究不足の自分に
いつもながら自己嫌悪です。
先日の授業でも、『ダ・ヴィンチ・コード』の話をしていたら、何だかわからないうちに
最後の晩餐から三位一体説まで一気に飛んでしまいました。

数年前に『聖地のクリスマス音楽』というCDを見つけました。
このCDには、ローマ=カトリック教会の聖歌のみならず、ギリシア正教会や
アラビア語の聖歌、古アルメニア語やアラム語による聖歌などが収録されています。
またベツレヘム生誕教会のギリシア正教会の礼拝堂の鐘の音が
冒頭と最後に入っています。キリスト生誕の地と言われている場所に
313年のミラノ勅令でキリスト教を公認した、ローマ帝国のコンスタンティヌス帝
が礼拝堂を建設し、のちに6世紀の東ローマ(ビザンツ)皇帝ユスティニアヌス帝に
よって再建されたもののようです。
CDのタイトルからの想像を裏切るかのような、低音で重く響きわたる鐘の音が
ズシリとこちらに迫ります。
かつて授業で生徒に聴かせた時には、教室がシーンと静まりかえりました。
キリスト教2000年の歴史の重さが感じられたからなのでしょうか。

ダ・ヴィンチ・コード(上)

ダ・ヴィンチ・コード(上)

  • 作者: ダン・ブラウン
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2006/03/10
  • メディア: 文庫


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